dreamisinfinity’s blog

金融と経営のはざまで。。。

思考を深める手段

「紙に書く」というのは筆者が思考を深める一つの手段だ。

もう一つの手段として、「議論する」というものがあるが、これは他人の時間を頂戴する行為なので、いつでも気軽にできるものではない。

 

では紙に何を書くのか。A4の用紙を思い浮かべて欲しい

左上:タイトル。何について考えるのか

左側:言語化。タイトルに対して思い浮かぶものをブレッドで書く連ねる

右側:ビジュアル化。言語化されたものをどう伝えるか

 

思考の最終ゴールとしては常に「誰かに伝えられる形にすること」としている。

なぜなら、そこまで整えて初めて自分でも理解したことになるからである。

 

なぜ紙に書くのか。人間の脳は複雑系を処理できるほどのCPUがないから。例えば暗算などを頭の中でパッとやれる人は多いが、それは単純な処理だからだ。ビジネスにおける複雑な要素を解すには自分の処理基盤を外部に委ねる必要がある。洋画などで、よく壁一面に紙を貼ったりしているのをご覧になられたことがあるだろう。

 

今は筆者としては、A3ノートを見開きで使うスタイルがよいか、A4コピー用紙を持ち歩くスタイルがよいか試行錯誤中である。思考の自由度があがるのはA3ノートであるが、若干のもったいない感が思考を阻害する気分もある。それなら心もとなくA4コピー用紙に書き殴ることもよい。

これらは自分のスタイルを見つけていくべきだ。

方法論の必要性

前回エントリーで価値創造の方法を確立することについて書いた。

「なぜ方法論が必要なのか?」「方法論にするということは抽象度をあげる必要があるから結局属人的なものになるのではないか?」など、様々なツッコミが聞こえてくる。

 

なぜ必要だと思うのか。

まずは、組織知として持続可能なものにするため。会社のあるべき姿はゴーイングコンサーンであり、自分が所属している期間はその一部に過ぎない。時代の変遷とともに改善アプローチは変化してくるのだが、ゼロから1が生み出されることはなく、既存のものの組み合わせ/改変によってカスタマイズされるのが一般的だ。なので、時代とともにその時々のプロフェッショナルが方法論を変えていく。まさに組織知としてナレッジを生きさせるためだ。

 

次に、クライアント側の視点からすると、期待効果のボラが低い。プロフェッショナルファームがチームによってパフォーマンスが変わることは望ましいことではない。クライアントはリファレンス等を通じて、必ずそのファームをリテインするときには期待値がある程度固まっている。それをアウトパフォームするのが原則であるが、まずは如何なるチームでもそれに応えられるよう、質の標準化の部分から始めるべきである。

 

最後に、具体から抽象度をあげた方法論は、人によっては全く別の価値に転用される場合があること。抽象度の高さは標準化と反比例しそうではあるが、プロフェッショナルファームに勤務できるほどの頭脳があればほぼ問題ない。むしろ、業務改善で確立された手法が間接材削減の一部で転用されるなど、その用途は広がっていく傾向にあるのだ。

 

以上、方法論はなぜ重要かを説いた。特に有形サービスを持たない頭脳集団には非常に重要だ。

それとは別に個人的な話になるが、将来トップマネジメントを志す人々はこういうメニューをストックしておいた方が何かと便利だ。

価値創造の手法

初回のエントリーからかなり堅苦しいタイトルである。

 

筆者はプロフェッショナルファームに所属しており、様々な企業と仕事をしている。

その会社の上流(戦略の方向性など)から下流(業務改善などの実行など)まで、様々な粒度のPJを経験しており、“会社の稼ぐ力を向上させるため”の支援をしている。

 

仕事を通じて感じることは、どの業界/規模でも汎用性が高い施策が多いということだ。つまり、抽象度は上がるが、どの会社でも転用可能な価値創造手法の確立は可能だいうことである。その手法の確立にチャレンジすることが今年の目標である。最終的に定量的な成果が出るか否かは手法とは別の変数があるのだが、まず視点の入り口としては非常に有用なツールになるだろう。

 

世の中にはこのような本もないので、いつかは執筆も考えている。特に中堅中小企業の会社の稼ぐ力向上は、日本国の生産性にインパクトを与えると思うので、ぜひその一助になればと思っている。