dreamisinfinity’s blog

金融と経営のはざまで。。。

方法論の必要性

前回エントリーで価値創造の方法を確立することについて書いた。

「なぜ方法論が必要なのか?」「方法論にするということは抽象度をあげる必要があるから結局属人的なものになるのではないか?」など、様々なツッコミが聞こえてくる。

 

なぜ必要だと思うのか。

まずは、組織知として持続可能なものにするため。会社のあるべき姿はゴーイングコンサーンであり、自分が所属している期間はその一部に過ぎない。時代の変遷とともに改善アプローチは変化してくるのだが、ゼロから1が生み出されることはなく、既存のものの組み合わせ/改変によってカスタマイズされるのが一般的だ。なので、時代とともにその時々のプロフェッショナルが方法論を変えていく。まさに組織知としてナレッジを生きさせるためだ。

 

次に、クライアント側の視点からすると、期待効果のボラが低い。プロフェッショナルファームがチームによってパフォーマンスが変わることは望ましいことではない。クライアントはリファレンス等を通じて、必ずそのファームをリテインするときには期待値がある程度固まっている。それをアウトパフォームするのが原則であるが、まずは如何なるチームでもそれに応えられるよう、質の標準化の部分から始めるべきである。

 

最後に、具体から抽象度をあげた方法論は、人によっては全く別の価値に転用される場合があること。抽象度の高さは標準化と反比例しそうではあるが、プロフェッショナルファームに勤務できるほどの頭脳があればほぼ問題ない。むしろ、業務改善で確立された手法が間接材削減の一部で転用されるなど、その用途は広がっていく傾向にあるのだ。

 

以上、方法論はなぜ重要かを説いた。特に有形サービスを持たない頭脳集団には非常に重要だ。

それとは別に個人的な話になるが、将来トップマネジメントを志す人々はこういうメニューをストックしておいた方が何かと便利だ。